「祀られしモノを想う」

いにしえの人々は神の中に２つの魂を見出していました。
彼らはそれを「和魂（にぎみたま）」「荒魂（あらみたま）」と呼び、それぞれを一柱の神として祀りました。

大自然に身をゆだねて生きる人々は、自然には〈恵みをもたらす穏やかな姿〉と〈大地をくつがえし荒れ狂う姿〉があることを知っていました。

大自然を崇めてきた人々が、偉大な先人を神として祀るようになった時、神にも〈穏やかな魂〉と〈荒ぶる魂〉が内在すると考えました。

人々は、ありがたい「和魂」に手をあわせ、「荒魂」を恐れ祈りを捧げました。

いらはら みつみ
伊良原 満美
略歴

1972年 生まれ 神奈川県鎌倉育ち
2001年 東京芸術大学美術研究科漆芸専攻修了

主な展覧会

2001年 個展（銀座・ギャルリプス）

2003年 旺山開天祭（韓国）野外展示。

2007年 Japan &Korea 漆 art exhibition （東京芸大美術館）

2010年 ～2018年会津・漆の芸術祭（福島県会津若松市／三島町）

2012年 漆うるわしの饗宴展 ‐ 世界の女性作家による漆表現の現在（東京・福島・京都）

2016年 アジア漆工芸交流プログラム(ベトナム国立美術博物館)

2018年 中日韓民間漆芸術激清展(中国福建省海峡民間芸術館)

2019年 アジア漆工芸交流プログラム(カンボジア)
座の会（東京大崎Ｏ美術館)
CONTEMPORARY ART Korea and Japan(韓国ソウル)
台湾×日本 漆交流展 漆美探訪vol.2　THE URUSHI EXHIBITION ザ・うるし展(FEI ART MUSEUM横浜)
亞太漆芸 X 地方創生論壇(台湾)

その他個展 グループ展多数

主な賞歴 出版物

2009年〜2011年 新企画出版局・雑誌『陶遊』にて「金継ぎあそび」連載

2015年 誠文堂新光社・書籍『ゼロからの金継ぎ入門』

2001年 サロンドプランタン賞受賞

2001年 国際漆デザイン展奨励賞

2005年 国際漆展銀賞受賞。

2018年 国際漆展入選

2019年 鹿島彫刻コンクール入選